トランスジェンダーアンブレラタームを日本語にしました
元画像はこちら
【傘の左側から】
masculine women… 男性的な女性
androgynous persons(アンドロギュノスパーソン)…男女両方の心の人
feminin men…女みたいな男
pangender(パンジェンダー)…性別という概念自体を気にせず、自分を捉えることが出来る者
transsexuals(トランスセクシュアル)…性同一性障害 身体の性と心の性が異なる為、外科的手術によって一致させることを望む人
gender fluid(ジェンダーフルード)…日によって性自認が変わる人
gender variant(ジェンダーヴァリアント)…既存の性別に属さない人
gender nonconforming(ジェンダーノンコンフォーミング)…既存の性別に当てはまらない人
ambigender(アンビジェンダー)…性別意識が曖昧な人
bigender(バイジェンダー)…両方のジェンダーを自認し女性性と男性性に基づく振る舞いやアイデンティティの狭間で揺れる人々を指す
【傘の右側】
midlings(ミッドリング)…男と女の中間?
drag queens(ドラァグクィーン)…男性が女性の姿で行うパフォーマンスの一種
drag kings(ドラァグキング)…男性の姿に異性装した女性パフォーマーのこと
transgenderist(トランスジェンダリスト)…トランスジェンダー主義者?
thirdgender(第三の性)
cross dressers(クロスドレッサー)…異性装者
transvestite(トランスヴェスタイト)…異性服装倒錯者 外見(服装、メイクの有無や髪型)に関して社会から求められる女らしさや男らしさへの抵抗感を覚える人々(学術的な呼称であり一般的にはクロスドレッサーと呼ぶ)
intergender(インタージェンダー)…男性と女性の間であると自認があること
gender queers(ジェンダークィア)…ジェンダーが性別二元制を超越し、男性でも女性でもなく存在している人のこと
neutrois(ニュートロイ)…「中立」または「無効の」性別と関連付けられることが多い ノンバイナリ(男性でも女性でもない)の性同一性
agender(エイジェンダー)…性別がない 無性
【傘の上の雨粒】
masculine men…男性的な男性
※アンブレラターム下図の説明のところにある、マーク・トウェイン(19~20世紀の米国の小説家)の名言とはこちら
「正しい言葉とほとんど正しい言葉の違いは、稲妻と蛍の違いである」
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英語の語句を一つ一つ調べ日本語にしましたが、「正しい言葉とほとんど正しい言葉の違いは、稲妻と蛍の違いである」と言われても、英語だとその語句がピッタリくるのでしょうが、日本語にするとどうも曖昧でよく分からない、といった感じのものもありますね。日本語にした私ですら、違いがよく分からない語句がありましたから…。
さて、このアンブレラタームを見ると、自らを男性的な男性、女性的な女性と自認する人以外は皆トランスジェンダーということになってしまいそうな勢いを感じますが、しかし上手く逃げを打っていますね。
アンブレラタームの絵の右下の人物二人の会話を見てください。
A「私はちょうど男性的な女性なのですが、それなら私はトランスジェンダーなの?」
B「誰もあなたの性別を決めつけることは出来ないし、自分で決定することだよ」
つまり、誰もあなたがトランスジェンダーと自称することについて責任を取らないし、トランスジェンダーだと名乗ることは個人の自由ですが、それに伴い、もし何らかの不利益が生じても自己責任ですね、ということになるのかなと思います。
さて、性別とは本当に自分で思い通りに決定出来るものなのでしょうか?
女性の体を持って産まれたから女性であり、男性の体を持って産まれれば男性です。
肉体の性別は厳然たる事実であり、これは手術しても遺伝子まで変えることは出来ません。